ダイソン v10のトリガースイッチが故障した?自分で修理・交換はできるの?

ダイソンv10のトリガースイッチが故障した?自分で修理・交換はできるの?

ダイソンの掃除機「V10」シリーズは2018年に発売されたコードレスタイプの掃除機です。吸引力の高さから長年愛用されている方も多いようですが、中には「トリガースイッチが故障してしまった・・・」という声がチラホラ聞かれます。

そこで今回はダイソンV10のトリガースイッチの故障の確認方法を始め、修理の仕方について詳しく解説したいと思います。

ダイソンV10シリーズの特徴について

ダイソンv10について

ダイソンV10は最新技術を駆使して開発されたコードレス掃除機シリーズの一つです。このシリーズの最大の特徴は、そのパワフルな吸引力と軽量設計にあります。従来の掃除機に比べて、V10シリーズは非常にコンパクトながら強力なモーターを搭載しており、高い吸引力を維持しています。

前回のシリーズから何が進化したの?

V10シリーズは前作であるV8シリーズから大きな進化を遂げています。まず一番の違いはバッテリー寿命の向上です。V10は最大60分間の使用が可能であり、これにより連続して長時間の掃除ができるようになりました。

またダストビンの設計も改良されており、ゴミを効率的に捨てることができるようになっています。加えてフィルターシステムも強化され、より微細なホコリやアレルゲンを捕集する能力が向上しています。

最新式モデルは「ダイソン v15」

ダイソン v15

2025年現在で最も新しいモデルは「ダイソンV15」になります。V15の最も注目すべき特徴の一つはその強力な吸引力です。ダイソンV10の吸引力は最も強い設定で約130AW(エアワット)ですが、V15では約230AWに達し約1.8倍も強力と言えます。

さらに最大60分間の連続使用が可能なバッテリー寿命を持ち、長時間の掃除もバッテリー切れを気にすることなく行えます。また軽量設計により、本体質量が約2.61kgと使いやすく操作が簡単です。

その他、吸引したゴミの量やサイズをリアルタイムで検知するピエゾセンサーや、さまざまな床タイプに対応した多機能ヘッドも魅力的です。ダイソンV15はその抜群の性能と使い勝手の良さから、掃除の効率を格段に向上させる最高のモデルと言えます。

トリガースイッチは毎回使うので比較的故障しやすい

ダイソンv10のトリガーは故障しやすい。

ダイソンV10のトリガースイッチは操作のたびに使用されるため、どうしても消耗しやすい部分です。頻繁にトリガースイッチを使用することで、内部の接触不良や機械的な摩耗が起こりやすくなります。故障してしまうと掃除機の電源が入らなくなるため非常に不便です。

故障したか判断するポイントは?

トリガースイッチの故障を判断するには、以下のポイントをチェックしてみてください。

まずトリガースイッチを押しても全く反応がない場合は、バッテリーや内部回路に問題がある可能性があります。またスイッチを押したときにカチカチと音がしない場合や、スイッチが固く感じる場合も故障のサインです。さらに掃除機が突然電源が切れる、または動作が不安定になる場合も、トリガースイッチの不具合を疑ってみましょう。

自分で修理することはできる?

トリガースイッチの故障は自分で修理することも可能です。必要な工具や部品を準備し、慎重に作業を行うことで大抵の場合は修理が完了します。ただし機械的な知識や分解作業に不安を感じる場合は、無理をせずにカスタマーサービスに相談しましょう。プロの手による修理はより確実で安全です。

機械の分解が苦手な方は、カスタマーサービスに相談したほうが良い

ダイソンのカスタマーサービスに相談すると、さまざまなサポートが受けられます。トリガースイッチの故障に関するトラブルシューティングや、修理手順のアドバイスを提供してくれるだけでなく、必要に応じて修理や交換の手配も行ってくれます。自身のスキルに自信がない場合は、専門家の力を借りることでトラブルをスムーズに解決できます。

本体を分解するために必要な工具はどんなものがあるの?

ダイソンV10の本体を分解するには、いくつかの工具が必要です。主な工具には、トルクススクリュードライバー(T8またはT10)、プラスドライバー、そして場合によっては安全ピンセットや細いプラスチック製のスムーズブレードなどがあります。これらの工具を揃えた上で作業を進めることで、スムーズに分解作業を行うことができます。

分解する手順について詳しく解説

トリガースイッチを修理するために、ダイソンV10本体の分解手順を紹介します。安全に作業を進めるために、順番に慎重に行いましょう。

ステップ1: バッテリーの取り外し

ダイソンv10のバッテリーを取り外す

  1. 電源を切る
    まず掃除機の電源がオフになっていることを確認し、充電ケーブルが接続されていないことを確認します。
  2. ネジを外す
    ハンドルの底部にあるネジをトルクススクリュードライバー(T8またはT10)で外します。またハンドル内側にある2つのネジも外してください。
  3. バッテリーパックを取る
    すべてのネジが外れたら、バッテリーパックを下にスライドさせて取り外します。

ステップ2: クリアビンとフィルターの取り外し

クリアビンとフィルターの取り外しは、ダイソンV10の内部構造にアクセスするために重要なステップです。以下に具体的な手順を詳しく解説します。

  1. 機材の準備
    クリアビンとフィルターを取り外す前に、作業に必要なトルクススクリュードライバーやプラスドライバーをそろえておきましょう。
  2. 電源確認
    まず掃除機の電源がオフになっていることを確認します。充電ケーブルが接続されていないことも確認して作業を始めます。
  3. クリアビンの取り外し
    ダイソンv10のクリアビンとリリースボタン

    • クリアビンのリリースボタンを押す
      本体の下部にある赤いリリースボタンを押しながら、クリアビンを本体から取り外します。
    • 分解の順序に注意
      クリアビンを取り外す際に内部のホコリやゴミが散らばらないように注意しましょう。必要に応じてクリアビン内のゴミを先に捨てておくとよいです。
  4. フィルターの取り外し
    ダイソンv10のフィルターの取り外し方

    • フィルターの位置を確認
      フィルターは掃除機の後部に位置しています。フィルターカバーを反時計回りに回して取り外します。フィルターも同じく反時計回りに回して引き抜きます。
    • フィルターの清掃
      取り外したフィルターは丁寧に洗浄して乾燥させることが推奨されます。水で直接洗浄し、完全に乾燥してから再装着します。濡れたまま装着するとパフォーマンスが低下することがありますので注意が必要です。
  5. 内部の清掃
    クリアビンとフィルターを取り外した状態で、掃除機内部のホコリやゴミを確認し必要に応じてクリーンアップします。ホコリが多いと部品が故障する原因になるため、内部清掃は丁寧に行いましょう。

クリアビンとフィルターを取り外すステップはここまでです。この手順を完了することで本体内部の他の部品にアクセス可能となり、次のステップでメインユニットの分解を行います。丁寧に作業を進めることでスムーズに次のステップへ進むことができます。

ステップ3: メインユニットの分解

ダイソンv10のサイクロンユニットの取り外し

メインユニットの分解は他のステップに比べて少し複雑なので、以下にさらに詳しく説明します。

  1. サイクロンユニットの取り外し
    トルクススクリュードライバーを使用して、内部のネジを慎重に外します。ネジを無くさないように注意してください。
  2. サイクロンユニットの分離
    すべてのネジが外れたらサイクロンユニットを本体からゆっくりと取り外します。このとき無理に引っ張らず、ユニット全体がスムーズに外れるように注意します。
  3. プラスチックカバーの取り外し
    次に、プラスチックカバーを取り外します。このカバーは複数のクリップで固定されており、慎重に外す必要があります。不要な力をかけると破損する恐れがあるため、爪を使って一つ一つクリップを外します。
  4. 基盤へアクセス
    カバーが外れると基盤が見えるようになります。基盤を固定しているネジを取り外し基盤を慎重に持ち上げます。このとき基盤に接続されている配線を傷つけないように注意します。

メインユニットの分解はここまでです。このステップを経てトリガースイッチにアクセスできます。次のステップではトリガースイッチの取り外しと交換方法について詳しく解説します。細かいパーツやネジを無くさないように注意しながら、慎重かつ丁寧に作業を進めてください。

ステップ4: 基盤とトリガースイッチの取り外し

ダイソンv10の基盤

  1. 基盤の確認
    プラスチックカバーを外すと、基盤が見えるようになります。この基盤は複数のネジで固定されており、これらをすべて取り外します。
  2. 基盤を外す
    ネジを外したら基盤をそっと持ち上げます。このとき基盤に接続されている配線やコネクタに注意してください。
    無理に引っ張ると故障の原因になりますので、慎重に作業を進めましょう。基盤を取り外す際には、写真を撮るなどして元の状態を記録しておくこともお勧めします。
  3. トリガースイッチの場所確認
    基盤の下にはトリガースイッチが位置しています。このスイッチはプラスチックのカバーで保護されており、さらにいくつかのネジで固定されています。
  4. プラスチックカバーの取り外し
    トリガースイッチを保護しているプラスチックカバーのネジを外します。カバーが外れるとトリガースイッチが見えるようになります。この段階でスイッチの状態を確認し、亀裂や破損がないかをチェックします。
  5. トリガースイッチの取り外し
    トリガースイッチは内部の接続部分に繋がっているため、慎重に取り外します。接続部分を無理に引っ張らないように注意し、ゆっくりとスイッチを外します。接続部分が劣化している場合、新しいトリガースイッチに交換する際にも注意が必要です。

これでステップ4の基盤とトリガースイッチの取り外しまでの手順が完了です。この手順は非常に重要であり、慎重に作業を進めることで、トリガースイッチの問題を確実に解決できます。他のステップでも引き続き安全に作業を続けてください。

ステップ5: トリガースイッチの交換

ダイソンv10のトリガースイッチの交換

トリガースイッチの交換は配線接続や固定時に特に慎重に行う必要があります。以下に具体的な手順を詳しく解説します。

  1. 新しいトリガースイッチの確認
    交換用のトリガースイッチを用意し、確実に動作することを確認します。オンラインストアなどで購入する際は、対応モデルに合ったスイッチを選びましょう。
  2. 新スイッチの設置
    新しいトリガースイッチを旧スイッチの跡に合わせて設置していきます。スイッチの接続部分をしっかりと固定し、電気接続を元に戻します。このとき接続部分がしっかりと正しい方向で接続されていることを確認してください。
  3. ネジの締め直し
    新しいトリガースイッチを所定の位置で固定するために、ネジを元に戻してしっかりと締めます。緩みがないように確認し、確実に固定されていることを確認します

交換用のトリガースイッチは耐久性の高いものを選ぶと良いでしょう。特に金属製のスイッチや補強が入っている製品は、純正品よりも安心感があります。

ステップ6: 組み立て直し

  1. 基盤を戻す
    交換したトリガースイッチを装着した後、基盤を元の位置に戻しネジをしっかりと締めます。すべての配線とコネクタが正しく接続されていることを確認してください。
  2. プラスチックカバーを戻す
    基盤が固定されたらプラスチックカバーを戻して再度ネジを締めます。
  3. クリアビンとフィルターの装着
    クリアビンとフィルターも元の位置に戻し、しっかりと固定します。
  4. バッテリーの装着
    最後にバッテリーパックを戻しすべてのネジを締め直します。

これで分解と組み立ての手順が完了です。新しいトリガースイッチが正しく動作することを確認しましょう。問題がなければ修理は成功です。安全に作業を行ってくださいね。

まとめ

ダイソンV10のトリガースイッチが故障すると、掃除機が正常に動作しなくなりますが、自分で修理することも可能です。正しい手順で慎重に作業を行いましょう。必要な工具や部品を用意し、分解と組み立てを慎重に進めれば、故障を解消できます。分解が苦手な方は、カスタマーサービスに相談するのが安心です。適切な対処を行えば、ダイソンV10の寿命を延ばし、快適な掃除を続けることができるでしょう。